2020/11/30 22:55:37
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】世界大家族制とベーシックインカム(22)

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 霊界物語スーパーメールマガジン
      2020.11.30
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
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 ╋ 世界大家族制とベーシックインカム(22) ╋


前回は天産自給について書きました。
天産自給は、住んでいる土地で天賦に産出するもので生活することです。
地球に住む生き物は、全て天産自給で生きています。
天産自給が天理天則です。
しかし人間は欲望というものがあるので、その土地で採れるものだけでは満足しません。
遠いところから持ってきたり、本来その土地にない動植物を栽培・養殖したりして欲を充たそうとします。

コーヒーでもバナナでも、今は海のはるか向こうから持ってきています。これは天産自給という観点から見ると、いいことではありません。
なるべく日本に近いところで育ったもの、できれば日本国内で育てるようにすべきです。
フィリピンバナナよりは台湾バナナの方がいいのです。(値段は高いですが)
最近は沖縄でもバナナを育てている人がいるようです。
どうしても食べたければ、そうやって、なるべく近くで育てるようにすればいいのです。

本来その土地にない外来種でも、長年そこで栽培し、土地に根付いて行けば、その土地の産物となります。
たとえばトマトはもともと日本にはなく、南米ペルー原産の植物です。
それがヨーロッパで栽培されるようになり、明治に日本に入って来ました。
一般市民も食べるようになったのは昭和に入ってからのようです。
王仁三郎は最初は、トマトは食べていけないと言っていました。

「トマトは向う(外国)から来たのを食べたらいかぬので、こちら(日本)になじんだのは食べてよいのである。十年したら日本のトマトになる。」〔『新月の光』下巻p187「トマトと肉」〕

実際に王仁三郎は、昭和17年に拘置所から出獄して亀岡に帰ってから、トマトを食べていたとのことです。〔『新月の光』上巻p220「トマト」〕

人間は欲を充たすために栽培や養殖ということをやりますが、対象が植物ではなく、動物となると、また違う問題が出て来ます。
先日、デンマークでミンク1千万匹を殺処分したというニュースがありました。
新型コロナウイルスの変異種がミンクから見つかり、人間に感染するのを防ぐため殺処分したというのです。
毛皮用のミンクです。
それで調べてわかりましたが、毎年数千万頭ものミンクが毛皮にするため殺されているそうです。
https://www.no-fur.org/kopenhagenfur-mink/
最近はアパレルブランドも動物愛護団体の突き上げで、動物ではなく、代替素材で毛皮風コートを作ったりしているようですが、まだそんなにたくさん飼育していたんですね。

王仁三郎は天産自給に絡んで、服装の改革が必要だと唱えています。

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●『大本史料集成 第2巻』「皇道維新に就て」第六章 天産物自給の国家経済
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B195502c21061

 古往今来、天理人道未だ明らかならずして、野生的欲望の窮極するところ、ついに弱肉強食の暴状をもあえてはばからざるに至ったのである。

 ことに最もはなはだしきは西洋強国の暴状である。彼らは人生の本義を全く知らない。動植物が天賦自然の使命を有する事も知らない。弱肉強食的野獣性を発揮して、むやみに鳥獣を屠殺してその肉に舌鼓を打ち、その毛羽や皮革を服用して文明社会の常事としていささかも怪しまないのは、野蛮因習の然らしむる所であって、その残忍、酷薄なる習慣はますます増長して、ついには他人の国家を侵蝕し、併呑し、飽食暖衣を誇るをもって、世界的文明強国なりと信じているのである。仏者のいわゆる畜生道、餓鬼道、修羅は、最も適切な現代の評語であろう。

 今や服装の改良は最も急務中の急務である。古諺(こげん)に『良薬は口に苦く、諫言(かんげん)は耳に逆う』と、実にもっともである。現在世界的文明の服装として、国民が競って使用せる洋帽に洋服に洋傘に、洋靴の如きは、実に実に非文明的野蛮を標榜したる獣的蛮装である。しかしてその材料として貴重されいるものほど残忍無道を敢行せる産物である。

 畏くも万世一系の皇運を享有し給い、済世安民を以て天職と為し給う御国体の根本義としては、これらの蛮的獣装を禁止する事が、国家経済と人心革正の必要とまた天産物自給の法則上における最大急務である。
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当時はまだ化学繊維は出回っていませんから、服の素材は木綿や麻、動物の皮が主流だと思います。
上流階級だと絹もあるでしょう。
王仁三郎は西洋の服装を「獣的蛮装」とこき下ろしていますが、それは西洋の庶民の服装ではなく、おそらく鹿鳴館に代表されるような、西洋かぶれした日本の上流階級が着ていたような華美な服装を指しているのだと思います。
それこそミンクの毛皮のコートのようなものを「獣的蛮装」とこき下ろしているのだと思います。
日本では上流階級でも動物の皮を着たり、肉食をしたりすることはありませんでしたが、明治以降は西洋文明に影響されて、肉食や毛皮が広まりました。
「蛮的獣装を禁止」せよと厳しいことを言っています。
単に毛皮を着ることを禁止せよということではなく、華美な服装を禁止せよということだと思います。
「その材料として貴重されいるものほど残忍無道を敢行せる産物である」と言っていますが、贅沢な服装の極にあるのが、動物の毛皮だということなんだと思います。
絹にしても、蚕に糸を吐かせて繭を作らせた後は、茹でて殺してしまうのです。
虫ですから動物よりはいいかも知れませんが、しかしまあ、あまり勧められるものではないです。

果たして、肉食が好きだとか、毛皮が好きだという人は、動物を殺すことが好きなのか?
それとも、肉の食感や味、毛皮の肌触りや質感が好きなのか?
多くの人は後者だと思います。
それはもう、テクノロジーの発達によって、肉のような食べ物や、毛皮のような素材を作ることが出来るようになって来たので、殺さなくてもよくなって来ました。
もう動物を殺すのは止めて、代わりのもので満足すべきです。

しかし肉食や毛皮が本質的に悪いわけではありません。
氷上や砂漠で生活している人は、そもそも植物が無いのですから、そこに生きている動物を殺して肉を食べたり毛皮を着たりすることは理にかなっていることです。
それが天産自給というものです。その土地で採れたものを使って生活することです。
しかし人類の大多数は温暖な地域に住んでいます。肉食したり、動物から皮をはいだり必要はありません。
植物で十分、食も衣服もまかなえます。

王仁三郎は「キ」のつく動物は食べてもいいと教えています。

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●月鏡「食用動物」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg399

 キの字のつく四足類は、食用とすることを許されているのである。たとえば、狸、狐、兎の如きもので、また、たまがえし(注・言霊返しのこと)してキになるものも許されるのである。かも鹿の如きがそれであって、これらは神界の方で木即ち植物に宣り直していて下さるのである。鳥類でも鴨、雉の如きみなキにかえるので、鶏をカシワと呼びならわしたのも柏の意味で木ということになる。牛馬の肉は食用としてはいけない。
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●玉鏡「キのつく動物」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg774

 さきに、狐、狸、兎、雉などのキのつく動物は、食べても差し支えないと云ったことがあるが、これらは有職故実においても草木と見なしたものである。
 鶏をカシワと云うのは柏の意である。
 鴨の魂返しはコである。即ち木であるから食べてもかまわない。
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このように、ニワトリ(カシワ)などは食べてもいいというのですが、それは食べても大丈夫だということであって、食べなさいと勧めているわけではありません。
殺してでも食べなくてはいけないようであれば、食べるべきですが、食べなくてもいいのであれば、食べるべきではありません。

昔の日本は多くの国民が農家であって、農家であればどこでもニワトリを飼っているものでした。
盆や正月に自分ちのニワトリの首を絞めて食べるというようなことを王仁三郎は想定して言っているのです。

現代はまるで状況が異なります。ほとんどの人は非農家です。毎日のように肉を欲しがる人々の食欲を満たすために工場で大量にニワトリを養殖しています。狭いスペースに閉じ込め、口から無理矢理エサを突っ込んで太らせているのです。
王仁三郎の時代とは全く異なります。
現代に即して考えなくてはいけません。

テクノロジーによって、もはや動物を殺さなくても、動物のような素材(肉のような素材、毛皮のような素材)が開発されて来ているのですから、酷いことは止めて行くべきでしょう。

(続く)



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 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!



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