2020/07/06 22:33:21
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】三鏡287謝恩の生活

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 霊界物語スーパーメールマガジン
      2020.7.6
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
 (当面の間、霊界物語ではなく
「三鏡」の解説をお送りしています)
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 ╋ 三鏡287謝恩の生活 ╋


●月鏡「謝恩の生活」

https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg287


 天の不平は豪雨を降らして大洪水となし、風の不平は嵐を起こして総てを破壊し、地の不平は地震を起こして以て乾坤(けんこん)を震動せしむるように思われる。人間の不平は千様万態であるが、まず生活問題から起こるのが多いようだ。
 この不平を解する唯一の方法は、報恩謝徳の意義を了解するにある。

 仏教では、万象はみな仏陀であると言い、大本では宇宙に於ける霊力体(れい・りょく・たい)一切の万有は神の本体であると説く。
 しかり我らが極暑と闘った後の一滴の水は、いかに多大なる感謝の念を与えるか。風も草も木も総て吾人に幸福を与えておる。米一粒が八十八回の労力を要して始めて人間の口に入ることに思いをいたすときは、吾人は四囲の総てに対して感謝せねばならぬ。

 報恩の念は吾人に幸福な人生の温情を教えてくれる。一個の日用品を買うものはその品物にて便宜を得る。売り主は代価の金で自己の欲望を満足することができ、製造人は労銀にて自己生活の必需品を求むることができるのだ。しかりとするならば以上の三者はいずれも対者に対して感謝せねばならぬことになる。

 近時やかましい労働問題にしてもしかりである。経営者は天然と労働者に対して感謝すべく、労働者に対しても相当に利益の分配をなすべきは当然であると同時に、天然、否、神々の徳に対して感謝すべきである。

 また労働者は、経営者があってこそ自己が生活し得ることを知って、ただ自己の腕力、万能心にとらわれず、そこに感謝の意を表すべきものである。
かくの如くにして、両者が互いに了解し、初めて不平不満を去り、温かい生存を続くることができる。

 しかるに現代には感謝報恩の念慮なき、利益一点張りの人間がままあるのは嘆かわしい。
 兵庫あたりの某紡績工場の近隣に火災が起こったときに、多大の綿花が倉庫にあったので職工連が万一を気遣ってどんどんと他所(よそ)へ運び出していた。そこへ幹部の役員が出て来て、この状(さま)を見るなり火のようになって叱りつけた。そして「この綿花には十万円の保険がつけてあるから他へ運ぶ必要はない。焼けても原価に該当するだけの保険金が取れる。運搬すればそれだけの労銀が要る。いらぬ世話を焼くな」と言ったとのことであるが、この役員どもは、どうして綿花ができたかということを知らぬ冥加知らずである。そして多数者の労力を反故(ほご)にするものである。
 代償の金さえあれば、社会の損失を知らぬ、利己主義の人間である。なおこの綿花を焼失したなら、多くの人々が寒さを防ぐ衣類ができなくなるという、社会の人の幸福を度外視したる悪魔の所為である。

 滔々(とうとう)たる天下、ほとんどこれに類する人々の多きは、浩歎(こうたん)すべきである。天地の大恩、自然界の殊恩を知らず、宗教心なき人間は総てかくの如き者である。

 青砥藤綱(あおと・ふじつな)は滑川(なめりがわ)に一銭の金を落とし、五十銭の日当を与えて、川底を探らしめたという。かくの如きは天下の宝を将来に失うことを恐れた謝恩心にほかならないのである。

 吾人はどこまでも青砥藤綱の心事(しんじ)を学ばねばならぬ。


初出:『神の国』昭和4年(1929年)4月号


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現代人も多種多様な不平不満を抱えています。特にコロナ・ショックの今日、不満は増大していることでしょう。
収入が減った・無くなった、外に遊びに出かけられない、マスクをしなくちゃいけない、一日中家族と顔を合わせているのが息苦しい、等々、ストレスは膨れる一方です。

こういった不平を解消する唯一の方法は、「報恩謝徳」(謝恩)を知ることだと、ここで王仁三郎は唱えています。

今日は九州の方で水害で大変なことになっていますが、こういった災難に遭った時に、ふだんの何気ない日常のありがたさを知るものです。
お金が無くなった時にお金のありがたさを感じ、病気になった時に健康のありがたさを感じます。
この感謝が出来ずに、天を恨み社会を恨み、不満を抱えたまま生きる人もたくさんいます。

このメルマガでたびたび書いていますが、霊界は想念の世界です。
天国へ行きたければ天国的な想念を持たねばなりません。
感謝の想念を持っている人はそういう世界の住人となり、嫉み恨み不平不満の想念を持っている人は、そういう世界の住人となります。

現代は、投資家、経営者、労働者が互いに自分の財布のことだけを考えて互いに覇権を競い合っていますが、互いに感謝の念で接することが出来るのであれば、それが地上天国の実現であることは言うまでもありません。

「兵庫あたりの某紡績工場」の話題が書いてありましたが、製品には保険をかけてあるんだから焼失したっていいんだ、という考えは、自分の財布のことしか考えない、エグい考えですね。
その品物を必要としている人がいるんだということが、頭に浮かばないのです。

これは現代であれば、食品ロスの問題や、アパレルなどの廃棄問題があります。
売れ残ったものを大量に廃棄しても、その廃棄分の原価は、あらかじめ商品に上乗せされているので、お金の面では特に問題は生じません。
だからと言って廃棄していたら、資源の無駄づかいです。それにその弁当や洋服を必要としている人がいるわけで、それはお金には代えられないことです。
モノもお金も自分の私物ではなく、世の中に循環しているのだという発想が必要です。
自分の財布のことばかりでなく、天下の財布を考えねばなりません。

最後に青砥藤綱(あおと・ふじつな)の話題が書いてありましたが、これは天下の経済というものを考えるのにとても良いエピソードです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E7%A0%A5%E8%97%A4%E7%B6%B1
https://kotobank.jp/word/%E9%9D%92%E7%A0%A5%E8%97%A4%E7%B6%B1-24144

青砥藤綱は鎌倉時代の武士です。
ある夜、川を渡っていたときに10文銭を落としてしまいました。
王仁三郎の文章では「一銭」「五十銭」と書いてありますが、実際には10文、50文のようです。

皆さんはもし道端で自販機でジュースを買うとき、小銭を落として、それがドブ(側溝)に落ちてしまったらどうしますか?
拾いますか?
たいていの人は、拾いたいけど、汚いので、しょうがないから拾うのをあきらめるのではないでしょうか。

青砥藤綱はこのとき、従者に50文のお金を出して松明を買わせ、川に落ちた10文銭を探させたというのです。

「50文も出して10文を探すなんてアホだ。40文の損だ。10文を探すのをあきらめた方が利口だ」

とたいていのは思うことでしょう。
青砥藤綱はそのように人に嘲笑され、次のように答えました。

「10文を失えば天下の宝を永久に失うことになる。しかし50文は自分にとっては損になるが、他人にとっては益になる。合わせて60文の利は大である」と。

自分の財布のことだけを考えたら、たしかに40文の損失です。
しかし松明の代金50文は、松明屋さんの手に渡り、そこからさらに世の中に回って行くのです。
天下の経済を考えたら、大いに利益になるわけです。

ですが10文銭を探すのをあきらめてしまったらどうなるでしょうか?
その10文銭は永遠に世の中に出回ることはありません。
天下の富が10文減ってしまうのです。

子供のとき教科書に、明治の成金がお札に火をつけて明かり代わりにしている絵が載っていました。
あれも天下の富を減らす大犯罪です。
無駄遣いでもいいからそのお金で夜の町を豪遊してもらった方が、天下の経済のためには役に立つのです。

そのように考えてみると、「自分のお金」「自分のモノ」なんていう考えは、自分のことしか考えない我利我利亡者的な発想ですね。
それもまた「われよし(利己主義)」ということになるのでしょう。
お金にせよ、モノにせよ、一時的に預かっているのだ(神様から預かっているのだ)という発想が必要になります。
世の中に循環させてこそ、お金もモノも生きて来ます。
食品ロスなどの問題も、「資源の無駄」とか「もったいない」という発想も重要ですが、その食べ物や洋服は、企業の財産なのではなく、そもそも天下の富なんだという位置づけをして、それをどう生かしていくかという観点で考えてみることも大切だと思います。

さて、ドブに落ちた小銭を拾うことができるでしょうか?
汚いと人に嘲笑されても、それを行えるか?
青砥藤綱ならきっと拾うのでしょう。
さすがサムライです。


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 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!



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