2018/11/08 22:01:24
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】ミロクの世(14)世界連邦

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 霊界物語スーパーメールマガジン
      2018.11.8
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
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【お知らせ】
霊界物語ネットに『王仁文庫 第九篇 道の大本』と『道之大本』(単行本)を掲載しました。
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B115009
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B1171

同じ「道の大本」という題名ですが、両者の違いは「飯塚弘明.com」をごらんください。
https://iizukahiroaki.com/?p=1255


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 ╋ ミロクの世(14)世界連邦 ╋


前回、世界連邦運動の話題を出したが、世界連邦運動は第二次大戦後の昭和22年(1947年)8月にスイスのモントルーで第一回大会が開かれ、世界連邦の6原則を記した「モントルー宣言」を発表した。
http://www.wfmjapan.org/006/index.html

1)全世界の諸国、諸民族を全部加盟させる。
2)世界的に共通な問題については、各国家の主権の一部を世界連邦政府に委譲する。
3)世界連邦法は「国家」に対してではなく、1人1人の「個人」を対象として適用される。
4)各国の軍備は全廃し、世界警察軍を設置する。
5)原子力は世界連邦政府のみが所有し、管理する。
6)世界連邦の経費は各国政府の供出ではなく、個人からの税金でまかなう。

国際連盟(1920年1月発足)も、国際連合(1945年10月発足)も、戦争防止が結成の主な動機だが、世界連邦運動も第二次大戦の反省、特に広島・長崎への原爆投下が世界政府の必要性を喚起させた。主に科学者や政治家が中心となって発足・発展させ、アインシュタインや湯川秀樹のような著名な科学者も多数参加しているが、原爆の開発によって科学が人類を滅亡させてしまうという危機を痛感したからであろう。
モントルー宣言に書いてあるように、国連のような国家の協同組合的なものではなく、国家の主権を制限し、個人単位で加盟させる世界政府である。世界連邦政府と各国との関係は、ちょうどアメリカ合衆国における連邦政府と各州との関係のようなものになるのだろう。

結成されたのは昭和22年8月で、王仁三郎在世中のことだが、王仁三郎が世界連邦運動に対してどのような反応を示したかは不明である。
大本は第二次大本事件によって弾圧され、十年間活動が停止していたが、王仁三郎は昭和21年2月に「愛善苑」という名称で新発足させた。自分は苑主として君臨すれども統治せずで、その運営は弟子たちに委ねていた。自分は聖地の再建を陣頭指揮したり、巡教に出回っていたが、昭和21年8月に脳出血で倒れてしまう。

そのようなこともあって、大戦後の王仁三郎の発言はほとんど聞かれない。当時『愛善苑』という機関誌を出しており、王仁三郎の教示も掲載されていたが、戦前発表した教示の文言を多少修正して再掲したものが多く、新しいものはほとんど見当たらない。そうして昭和23年(1948年)1月19日に昇天してしまう。

日本で世界連邦運動協会が結成されたのは、その年の8月のことだ。
だから王仁三郎が世界連邦運動をどう思っていたのかは分からない。

しかし二代苑主を継いだ出口澄子は、世界連邦運動に積極的に取り組んだ。昭和24年7月に世界連邦運動の理事が綾部や亀岡を訪問したとき、澄子はこの運動に強く賛意を表し、この運動は神の経綸によるものだとして愛善苑の幹部にこれを研究して協力せよと指示したのだ。〔『大本七十年史』〕
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B195402c744
それは世界連邦運動が王仁三郎の思想に合致していると判断したからだろう。

愛善苑はその後、大本愛善苑(昭和25年〜)、大本(昭和27年〜)と名を変えたが、世界連邦運動には取り組み続け、昭和25年10月に綾部市が日本で一番最初に「世界連邦都市宣言」を行うこととなった。
https://www.city.ayabe.lg.jp/kikaku/kurashi/hewa/sengen1go.html
続いて昭和30年6月には亀岡市が「世界連邦都市宣言」を行い、現在380ほどの自治体が宣言を行っているという。

世界連邦運動自体が世界連邦になるのではなく、国際連合が世界連邦へと発展して行くことになるのだろうが、実はその"雛型"は日本においてすでに作られているのである。
第二次大戦後に日本は進駐軍に占領され武装解除したが、それである。

戦争に負けた日本を占領した連中は俗に進駐軍と呼ばれるが、より正しく言うなら連合国軍である。その総司令部がGHQであり、総司令官がマッカーサーだ。連合国軍の主体は米軍であったので、あたかも米軍に占領されたかのような感じを受けるが、形式的にはそうではない。連合国を代表してアメリカ、イギリス、ソ連、中華民国の四ヶ国が日本を占領したのである。
しかしソ連と中国は自国の内政の都合で軍隊を派遣せず、アメリカとイギリスによる占領となった。イギリスは中国・四国地方に駐留していたが、いずれにせよ英語の国なので米軍と英軍の違いはあまり感じなかったかも知れない。
実体は米国による占領だったが、形式的・法的にはあくまでも連合国軍である。この連合国というのが、実は国連(国際連合)なのである。

連合国は、日本が真珠湾を攻撃し対米戦争を開始した翌月、昭和17年(1942年)1月1日に発表された「連合国共同宣言」に署名した国々のことである。最初は米英を始め26ヶ国で始まり、最終的には47ヶ国となった。
この連合国の英語名は「United Nations」である。
昭和20年(1945年)10月に発足した国際連合の英語名も同じ「United Nations」だ。
つまり両者は同一の団体なのである。

名前が一緒でも中味が違うので別団体とも言えるが、名称を同じにしたということは、枢軸国に勝利した連合国が世界を統治するよ、という意志の表明である。だから連合国のうち5つの大国(米英ソ中仏)が国連で特権(安全保障理事会の拒否権)を持っているのである。国連は決して各国のフラットな集まりではない。

日本語の翻訳を変えているのでなかなか気が付かないが、連合国が日本を占領していたというのは、実は国連が日本を統治していたということなのである。連合国軍とは国連軍のことなのである。
日本は国連の管理下に置かれ、主権を制限されて武装は解除された。
その状態で憲法が改正され、交戦権放棄を謳った憲法九条が制定されたのである。

時代は変わるもので、現在「憲法九条を守ろう」と唱えている日本共産党は、当時は憲法九条に反対していた。
憲法改正案を審議する帝国議会の議事録を読むと、共産党議員が九条を批判している。「軍隊がなくてどうやって国を守るんだ!」ということだ。
もともと日本共産党は暴力革命を目指す武闘派集団だから、そのくらいのことは言うだろう。
逆に、当時の吉田茂・総理大臣(自民党の前身の一つである日本自由党所属)や、金森徳次郎・憲法担当大臣の答弁を見ると、自衛戦争といっても現実には侵略戦争になるので戦争自体を放棄するのだ、と集団的自衛権はもちろんのこと、個別的自衛権すら放棄するようなことを言っている。(※厳密に言えば、自衛権は保持するが、それをあえて行使しない、というような答弁である。)
政府や政党の主張が今と全く真逆じゃないか!!(笑)

それが180度変わったのが、米ソ冷戦への突入である。国連は平和の使者ではなく、結局は暴力団の集まりに過ぎなかったのだ。
米ソの代理戦争として朝鮮戦争が始まり(昭和25年6月開戦。28年7月に休戦)、日本に駐留していた米軍は朝鮮半島に進軍することになった。日本の防衛が手薄になったので、日本は再武装することになったのだ。昭和25年8月に警察予備隊が設置され、27年10月に保安隊、そして29年7月に自衛隊と改組して、今や世界有数の軍隊へと成長したのである。

それに伴い自民党や日本政府の憲法解釈も変化して行ったのだが、日本共産党も昭和30年(1955年)に武力闘争路線を放棄して、合法的に革命を目指す"平和"な党へと衣替えをした。
昭和20〜30年というのは激変の時代だったのだ。
霊界物語に「天地逆転の神業」というが出て来るが、まさにその天地逆転というような激変ぶりである。(どっちが天でどっちが地なのかは知らないが…)

ところで当時の日本政府は軍隊がなくてどうやって国を守ろうとしていたのかというと、国連の管理下にあったので、そんな心配する必要はなかったのだ。

憲法改正に際してマッカーサーが示した三原則(マッカーサー・ノート)がある。その二番目に戦争放棄を命じているのだが、では国防はどうするのかというと、「日本はその防衛と保護を、今や世界を動かしつつある崇高な理想に委ねる」と記してある。
その「崇高な理想」とは、国連のことである。いや、国連の機能を強化して行った世界政府のことか?

いずれにせよ当時の日本の安全保障は、国連軍が担っていた。
世界は連合国=国際連合によって統治されることになったので、その国連が管理している日本を攻撃しようという国なんてあるはずがないだろう。
憲法九条というのは、国連軍があってこそ機能するのである。
超国家機関=世界政府があってこその憲法九条なのだ。
この国連の下での武装解除というのは、世界連邦構想と同じである。無防備のまま武装解除するのではなく、世界警察軍の下での武装解除である。
国連軍と世界警察軍とでは、まだまだ機能的に違いがあるが、この日本の武装解除は、世界連邦の"雛型"だったのではないだろうか。
王仁三郎は昭和20年12月、朝日新聞の取材に答え「いま日本は軍備はすっかりなくなったが、これは世界平和の先駆者として尊い使命が含まれている。本当の世界平和は全世界の軍備が撤廃した時にはじめて実現され、いまその時代が近づきつつある」と記事に掲載された。(これは鳥取の吉岡温泉に逗留中に答えたので「吉岡発言」と呼ばれている)

しかしそれはあくまでも雛型であって、軍備を撤廃していたのはわずか数年のことだった。

ところで憲法改正案は昭和21年6月に発表されたが、王仁三郎はまだ元気だった頃だ。
王仁三郎は憲法九条をどのように評価しているだろうか?

(続く)


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   次回お楽しみに!


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