2020/10/29 23:46:37
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】世界大家族制とベーシックインカム(17)

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 霊界物語スーパーメールマガジン
      2020.10.29
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
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 ╋ 世界大家族制とベーシックインカム(17) ╋


王仁三郎は御稜威紙幣の発行によって、租税を廃止したり、貧困者を救うことを唱えましたが、それはおそらく、御稜威紙幣の「通貨発行益」によって国家財政をまかなおうとしてしていたのだということを、前回までに書きました。

通貨発行益は、お金を生み出す「打ち出の小槌」です。
中央銀行券は、印刷しても富は生じませんが、政府紙幣は印刷するだけで富が生じます。
ほんまかいなと思うかも知れません。
しかし金本位制を考えてみて下さい。その金はどこからやって来たのか?
どこからか掘り出して持ってきたのです。
採掘という作業によって富を生み出したのです。
印刷によって富を生み出すのも、何も違いはありません。
大阪の造幣局の地下に金の採掘場があるのだと考えればいいです。(~_~;)

価値というものはおもしろいもので、人が価値があると思えば、価値があるものになります。
「鰯の頭も信心から」と言いますが、鰯の頭だって、それに価値があると人が思えば神様になってしまうのです。
ただの紙切れも、それが1万円の価値があると人々が思えば、1万円になります。
逆に、欲しいと思う人がいなければ、価値はなくなります。
金も、欲しいと思う人がいなければ、ただの金属です。

こんな打ち出の小槌を、なぜ今まで使わなかったのか?
陰謀論的には、銀行の信用創造によって利益を得ている国際金融資本が政府紙幣を作らせなかったのだ…ということになりますが、それはさておき、一般には、インフレの心配があると言われています。
ですが、ある程度までは、政府紙幣を出しても問題ないのです。今現在でも、日本政府は硬貨の発行によって毎年数千億円の通貨発行益を得ています。
それがいくらまで大丈夫なのかは、実際にやってみないことには分からないと思います。
その時々の社会の状況、人心の状態次第です。

現代はITの時代なので、政府紙幣の供給量を細かく調整することが可能です。
経済状況を見ながら毎日少しずつ政府紙幣を発行し、インフレになりそうなら、供給をストップすればいいのです。
政府紙幣と言っても、実際にはモノとしての紙幣を発行する必要はありません。
政府の銀行残高を増やすだけでよいのです。
あるいは、電子通貨(デジタル通貨)でもいいです。欧州ではすでに自国通貨を電子通貨にしている国もありますし、日銀も円を電子通貨にすることを検討しています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64821650Z01C20A0MM8000/

モノとしての紙幣を発行すると供給量の調整が難しいですが、電子通貨なら簡単です。
そしてもしインフレになってしまったら、政府紙幣を消してしまえばいいのです。
1万円札が火で燃えてなくなってしまうのと一緒です。
お金を生んだり、消したりなんて、いい加減な、と思うかも知れませんが、価値というものはそういうものです。
3千万円で買った土地がバブルで1億円に値上がりし、バブル崩壊で1千万円に値下がりしてしまった…というのと同じです。
政府紙幣が生まれたり消えたりというのは、こういった、価値が上がったり、下がったり、と同じことです。

何の価値が上がり下がりするのか?
それは国富(こくふ)です。
国の富の総計です。官民合わせた、国全体の資産の総計が国富です。
2018年末の時点で、日本の国富は約3500兆円あります。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54611730Q0A120C2EE8000/

ちなみにGDP(国内総生産)は約500兆円、国の一般会計の歳入歳出は約100兆円です。
だいぶ兆の世界に慣れて来ました。(~_~;)

この国富には、数字に現れない潜在的な価値があります。
たとえば1億円と評価されている土地が、1億5千万円で売れたとします。この5千万円は、実際に売買が行われないと表に出て来ない数字です。
ダフ屋が、アイドルのコンサートの5千円のチケットを、8千円で売ったとします。
ぴあの窓口では定価5千円で売っていたのに、本当は8千円の価値があったのです。
この3千円が、政府紙幣です。
国富の潜在的価値を実体化させるものが政府紙幣です。
価値は時と場合によって上がり下がりします。ダフ屋が一日中ねばっても4千円でしか売れないかも知れません。そうなると赤字です。
ですから政府紙幣も生まれたり消えたりするのが、ある意味で自然です。

そうすると、たくさんの政府紙幣を発行するためには、そのものが持つ価値をどんどん高めて行くことが重要です。
そのものとは、その国であり、その社会です。
8千円のものを8千円で売ったら、それで打ち止めです。より儲けたいと思ったら、さらにその価値を高めて行く必要があります。
より多く、国の御稜威を耀かすことが、御稜威紙幣を成功させる鍵となります。

御稜威が耀いていない国で政府紙幣を発行したらどうなるか?
たとえば北朝鮮で政府紙幣を発行して窮乏する人民を救おうとしたとします。
人民は金正恩委員長から大金を貰って大感謝です。
しかしお金があっても、必要とするモノが手に入りません。
供給が圧倒的に不足しているのです。
その状態でお金持ちが増えてしまうと、モノを購入したいという人が増えます。
お金がなければ、欲しくても我慢しますが、お金があったら、買おうとします。
するとモノの値段がどんどん上昇して行きます。インフレです。

政府紙幣は発行すればいいというものではなく、製品・サービスの供給や、需要など、いろいろな条件がそろって、有効に機能します。
そういう、国家の総合力が御稜威です。

お金があり、供給も足りてるのに、購買欲求がない場合もあります。
日本でこの前、一人10万円の特別定額給付金を配りましたが、世論調査によると、全約13兆円のうち半分くらいしか使われていないようです。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2009/29/news160.html
供給は足りても、欲しいものがないのであれば、お金があっても役に立ちません。
これは赤字国債によって調達していますが、国が借金してもその半分は国民の銀行預金を増やしただけで、社会のため、経済のためにはあまり役だっていません。
使ってこそのお金です。
自分のために使わなくても、他人のために使ってもいいのです。
仮に御稜威紙幣を発行して租税を廃止しても、増えた可処分所得が預金になるだけでは、社会の発展にはつながりません。
お金は何のためにあるのか、何のために使うのか、そういう哲学的・精神的なものも含めたものが国の御稜威です。

(続く)



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 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!



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