2020/11/23 18:50:56
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】世界大家族制とベーシックインカム(21)

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 霊界物語スーパーメールマガジン
      2020.11.23
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
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 ╋ 世界大家族制とベーシックインカム(21) ╋


王仁三郎が大正6年(1917年)に発表した大正維新論(皇道維新論)には、世界大家族制や御稜威紙幣以外にも、注目すべき思想があります。
天産自給(てんさんじきゅう)もその一つです。

天産とは「天賦の産物」のこと、自給とは「自ら支給し自ら生活する事」です。

生き物は自分が住む土地で採れた産物を使って生活することが原理原則です。
しかし人間は欲望があるので、自分の生活圏以外のものまで欲しくなります。
そのために争いや苦しみが生じます。

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●皇道維新に就て 「第六章 天産物自給の国家経済」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B195502c21061

 天産物自給の国家経済について少しく述べんに、天産物とは天賦の産物である。自給とは自ら支給し自ら生活する事である。この文字はすこぶる簡単であるけれども、これ世界の人類にとっては生活上の大問題であらねばならぬ。皇道経綸の本旨においては、すこぶる高遠なる意義の存する事であって、衣食住の根本革新問題である。
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●世界の経綸 「第九章 天産自給」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B195502c21062

 人生の本義たるやその天賦所生の国家を経綸するをもって根本原則となす。さればその人類の生活に適当する衣食住の物は必ずその土地に産出するものなり。故に天賦所生の人間はその智能を啓発し、もって天恵の福利を開拓して文明の利用を研究し、その国土を経営するは人生の根本天則たるなり。

 由来世界各国経済は天造草昧(てんぞうそうまい)(注・乱雑の意)なる野蛮の遺風なり。そもそも人文未開の遊牧時代は、天産自給の天則を知らず、腕力をもって他民族を征服し、巡遊侵略もって国家を組織し、ここに租税徴貢の制を定むるに至れるなり。この強食弱肉の蛮風は、世界を風靡してついに自称文明強国を現出せるものなり。彼らいわく、優勝劣敗は天理の自然なりと、咄々(とつとつ)何等の囈語(たわごと)ぞ、この天理破壊の魔道は今や根本より廃滅さるべき時代の到着せるなり。
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よく、日本は資源が少ない、などと言いますが、決して資源が少ないわけではありません。
資源はいっぱいあるのに、それを使っていないのです。
自分の足下に素晴らしい宝があるのに、隣の芝生が青く見え、他人がやっていることばかりマネして、神が自分に与えた天賦の能力に気づいていません。
たとえば発電であれば、石油を使う火力発電や、原子力発電に代わり、再生可能エネルギーということで太陽光発電や風力発電を増やしつつありますが、そんなのは日本の気候風土に合っていません。日照時間が短く、風もたいして吹かない日本で、外国のモノマネをしたって、うまくは行きません。
海に囲まれた日本なので、潮力発電が天賦の電源と言えるでしょう。また火山の多い日本なので、地熱発電も天賦の電源です。
潮力は月がある限り存在しますし、地熱は地球にマグマがある限り存在します。事実上の永久機関です。
そういう、天賦の資源エネルギーを使って人間社会を営むことが、天産自給の生活です。

これは衣食住に関しても、工業生産品に関して、みな同様です。
人類は資源を求めて月や他の天体からも奪い取ろうとしていますが、その前に、地球にあるものをもっと利用すべきです。
というより、地球にあるものだけで自活せよというのが天産自給です。

天産自給についてはこのメルマガで過去に何度か書きました。
2018年6月11日号の「王仁三郎の基礎(10)天産自給」を転載しておきます。(少し加筆訂正しています)

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天産自給とは、社会の在り方を考える時にとても重要な概念です。

王仁三郎が言う天産自給の天産とは「天賦の産物」ということで、つまり神様がその土地に与えた産出物です。鉱物も動植物も全部含みます。

その土地に住む生物は、そのお土からあがった(採れた)ものを食べて生きることが大原則です。その土地で採れたものが一番体に良いのです。
食べ物のみならず、人間の文明を築くための資源・エネルギーも、そのお土からあがったものを使って文明を築くことが大原則です。それが天産自給ということです。

南極のペンギンはわざわざ北極まで魚を獲りに行きませんし、海の底に棲む深海魚は「ホタテが食べたい」なんて言いません。
みな自分の生活圏にある食べ物で満足しています。
あれが欲しい、これが欲しいと言って遠い国から持って来たものを食べているのは私たち人間だけです。
足りないと略奪までするのです。

「日本は資源が少ない」ということで大陸を侵略し植民地にしていこうとしていた政財界や軍部の動きに対して、「日本は天産自給が出来る国である」と王仁三郎は唱えました。
現代でも日本は資源がないと言っていますが、それはものの見方が間違っています。

食糧に関して言えば、日本の食糧自給率はカロリーベースで40%弱だそうですが、これは日本の農地が痩せているのではなく、外国から輸入した方が安いから輸入しているだけのことであって、生産しようと思ったら100%以上の食糧自給率を持つことが出来ます。
単にお金の都合で生産していないだけです。
コーヒーやバナナなどは日本では育たないかも知れませんが、これも品種改良やハウス栽培などでいくらでも育つのであって、ただコストがかかるから手っ取り早く輸入しているだけのことです。

資源・エネルギーに関して言えば、明らかに日本は資源が乏しいかも知れません。
特に石油は国内ではほとんど産出しません。
しかしこれは石油を使うという前提に立った産業構造なので、石油を必要としているだけです。
日本での石油の用途は、発電所などの熱源が4割、自動車などの動力源が4割、プラスチック製品などの原料等が2割になっています。
しかし石油やウランを燃やさなくても発電は出来ます。波力発電や地熱発電など、日本の土地の特性に合った発電手段を使えばいいのです。
それが天産自給の考えです。
プラ製品も、最近では環境保護の観点から使用が制限されつつあり、EUでは2030年までに使い捨てプラ容器・プラ包装の使用をゼロにするそうです。
そのように決めてしまえば代替え材料の開発がいくらでも進むのです。
自動車も水素で走る車が開発されています。
最初から「石油を使う」という前提だから、「日本は石油がない!」と言っているだけです。
使わないことにすれば、いくらでも使わずに済むのです。
石油はいろいろな用途に使えて利便性が高いということもあるでしょうけど、国際石油資本のお金儲けのために、石油を「使わされている」というのが実情かも知れません。

それぞれの国土の特性に合った資源・エネルギーを使って物質文明を発達させればよいのです。
それが天産自給です。

しかし天産自給が出来ない国もあります。
面積の小さな国では無理でしょう。
みろくの世では、地球上は12くらいの天産自給圏に分かれるようです。
日本もその天産自給圏の一つです。
ただしその場合の日本というのは現在の政治区画としての日本ではありません。
樺太から台湾までの日本「列島」のことです。
地球儀で見れば分かるように、樺太から台湾までは一連の島々ですね。
人間が勝手に国境線を引いているだけです。
こういう地理的な意味で、12の区画にまとまって行くわけです。
ただしどのような分け方になるのかはよく分かりません。

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王仁三郎が「天産自給」という言葉を使うようになったのは、おそらく大正6〜7年頃からだと思います。
大正維新論の中に出て来ます。
しかしその概念自体は、それ以前から、大本神諭に出ています。
明治26年旧7月12日の神諭には、

──金銀を用いでも、結構に地上(おつち)から上がりたもので、国々の人民が生活(いけ)るやうに、気楽な世になるぞよ。
…金銀をあまり大切に致すと、世はいつまでも治まらんから、艮の金神の天晴れ守護になりたら、天産物自給(おつちからあがりた)その国々の物で生活(いけ)るようにいたして、天地へ御目(おんめ)に掛ける仕組(しぐみ)がいたしてあるぞよ。
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=os017&mky=a023-a026&mkp=a039-a043

と出ています。
食糧や資源がないと言って外国を侵略して植民地にしなくても、自国だけでまかなえるようにするぞよ、ということです。

艮の金神こと国祖・国常立尊は、この地球を造った神様です。
地球の神霊と言ってしまってもいいかも知れません。
ですから王仁三郎の思想はいやに地(つち)と密着しているのが特徴です。
これは地球を単なるモノとしか見ない欧米の思想との大きな違いです。
環境破壊で地球は住めなくなるから他の星に移住しよう…なんて考えはとんでもない曲がった考えです。
地から離れて人間は生きていけません。

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天産自給という言葉はネットで調べても王仁三郎がらみでしか出て来ないので、王仁三郎のオリジナル用語ではないかと思います。
しかし似たような思想はいくつかあります。

まず「身土不二」(しんどふじ)です。
これは天産自給に一番似ている思想です。
食養とかマクロビオティックの世界で使われている言葉です。
もともとは仏教用語ですが、それを流用しており、「地元で採れた旬の食べ物や伝統食が体に良い」というような思想です。
それを食べ物だけでなく、資源・エネルギー等にも適用させたものが天産自給だと言えるかも知れません。
天産自給は洋服だの建物だの、すべての産業について適用されます。
その土地で採れるものを使って、服を作る、建物を建てる、ということです。

他に「地産地消」(ちさんちしょう)という言葉があります。
これは農水省が主導した用語で、主に経済的観点から、地元で作った物を食べようという思想です。

また「食糧安保論」というものがあります。
これは、外国からの輸入に頼っていては、いざ食糧の輸入が途絶えたときに困ってしまうので食糧自給率を高めよう、という政治的な観点からの思想です。

環境問題の観点からは「フードマイレージ」というものがあります。
これは食糧の輸送量や輸送距離から算出される数値です。
遠い場所から食糧を運ぶと、CO2など環境負荷がかかります。
地球環境を守るために、その数値を小さくしようという運動です。

それらの思想も、それはそれで大切だと思いますが、天産自給とは全く異なります。
天産自給は経済的観点でも安保的観点でもエコロジーでもなく、人間はこの地球に住む生き物だという観点です。
地球を造った国常立尊の復権を叫んで大本が誕生したわけですが、人間のエゴの極みである経済至上主義によって見えなくなってしまった地球の恩恵を、王仁三郎が復権させたのです。

天産自給はみろくの世を創るためにとても重要な思想ですので皆さんもいろいろ考えてみてください。

(続く)



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 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!



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