2020/12/07 22:57:31
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】世界大家族制とベーシックインカム(23)

╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋
 霊界物語スーパーメールマガジン
      2020.12.7
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋


★.。:・.。:*・★.。:・.。:*・★.。:・.。:*★


 ╋ 世界大家族制とベーシックインカム(23) ╋


王仁三郎は天産自給に絡んで、住宅問題にも言及しています。

/=====
●皇道維新について「第八章 住宅問題」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B195502c21061

 宏大なる邸宅は、土毛(どもう)(注1)を妨害し、珍奇贅沢なる結構(けっこう)(注2)は、以て亡国の素因を醸成するものである。これみな天産自給の天則に違反するのみならず、国家経済の原則に矛盾するものである。
 次に国民住宅の根本義は、

  各人その家族の多寡(たか)に応じて造る事
  気候風土に適すべき事
  その職務に適すべき事

 天産自給における国民住宅の根本義は、全国民一人の徒食遊民(としょく ゆうみん)(注3)の絶無なるをもって基礎となすべきものである。これ即ち国家的大家族制度の実現せらるべき所以(ゆえん)である。統一的国民の住宅は、天産自給の国家経済を充実円満ならしむるのが大主眼である。

(注1)土毛…「土に生えるものの意で、野菜や穀物のこと」〔漢字源〕
(注2)結構…「家屋や文章などの組みたて」〔漢字源〕
(注3)徒食…「何の仕事をもせずに遊び暮すこと」〔広辞苑〕 遊民…「職業もなく遊んで暮している人。のらくら者」〔広辞苑〕
=====/

大正〜昭和初期の住宅事情が今一つ調べきれてないのでよく分かりませんが、当時の住宅問題の一つとして、洋風と和風の二重生活という問題があったようです。
外では、会社だとか工場だとか、買い物に行くお店もみな、洋式の建物が増えているわけです。しかし自宅は昔ながらの和式の建物です。
汽車に乗るときに草履を脱いで座席の上に正座して座った…なんて笑い話がありますが、服装も含めて、和式と洋式が入り交じっていると、不自由な場合があります。
極端な例を挙げるなら、和服を着て洋式トイレで用をたすのははなかなか難しいということです。和服ならそのまましゃがんでできる和式トイレが便利でしょう。
私がいる部屋は和室ですが、畳部屋に車輪付きのオフィスチェアーを置いているので、なかなか難しいです。車輪が転がらないし、畳にせよゴザにせよ、車輪を転がすと表面が痛みます。やはり洋式の椅子は洋式のフローリングが合ってます。
和洋混合だとこういう不自由がいろいろあるわけです。
生活がかなり洋式化された現代でもあるのですから、洋物が入り出したばかりの当時はもっといろいろ問題があったと思います。

それら洋式の文物は、ヨーロッパの気候風土に適した形で発達して来たのですから、日本の気候風土に適するとは限りません。今までの日本にない珍しいものだから採り入れていったという側面も強いと思います。一部の金持ちが栄華を誇るためレンガ造りの洋館を建てるというようなことが「珍奇贅沢なる結構」ということになると思います。
しかしそんな金持ちはごく少数ですから、「土毛を妨害」するほどのことではありません。
むしろ「土毛を妨害」したのは、第二次大戦後のニュータウンブームでしょう。
決して「宏大なる邸宅」ではなく猫の額のような家ですが、庶民の家を建てるために山野を切り開いて開発して行ったのです。
山を削り森や田畑を潰して大量に家を建てて行ったのです。まさに「土毛を妨害」の状態です。
もちろんこれは人口増加に伴うもので、やむを得ない部分もあります。
しかし今それらのニュータウンは人口減・高齢化によってゴーストタウンと化しつつあります。
果たして何十年ローンを組んでまで建てるほどのことだったのか?
マイホームやマイカーがステータスシンボルだったので、見栄を張ってローンを組んで無理して買った、という側面も大きいと思います。
昔の金持ちが金持ちのステータスとして洋館を建てたのと似たようなものです。
戸建ての家が欲しいという人が少しだけなら問題はないのですが、誰も彼もがそう思った結果、日本中どこもかしこも家だらけになってしまったのです。
その結果、山の斜面や海辺や川辺も家だらけで、自然災害が起きるとドシャンです。
王仁三郎は、五六七の世では高原地帯に人々が住むようになると言っています。
平野ではなく高原です。高原は平地が少ないですから、戸建てではなく集合住宅がメインになるのだと思います。

「その家族の多寡に応じて造る事」とか「その職務に適すべき事」というのは、短く言うと、身分相応の家に住めということでしょう。
当時は大家族が当たり前でした。三世代同居は当たり前だし、子供が5人も10人もいるのは当たり前です。
ですが庶民の家は狭く、6畳2間に10人家族では狭すぎます。
身分相応の家に住めというより、むしろ、身分相応の家を供給せよ、ということなのかも知れません。
政府は、人々がその家族の人数に適した家に住めるように供給せよ、ということです。
現代であれば核家族とか一人世帯が多いので、狭くてもあまり問題ないですが、「その職務に適すべき事」が引っかかります。
東京のサラリーマンが通勤に往復3時間も4時間も費やすのは、あまりにも痛勤です。私も20年くらい前は埼玉から東京まで往復3時間費やして職場に通っていました。
政府はサラリーマンという職務に適するように、職場にもっと近いところに家を供給すべきでしょう。
産業エリアと住居エリアのバランスが悪いからそんなことになってしまうのです。

「徒食遊民」というのは、おそらく高等遊民を指すのだと思います。
当時、金持ちの子弟で、大学を出たにも関わらず、働かなくても食べていけるので、働かずに遊んでいるような人がいました。彼らを高等遊民と呼びます。
高等教育を受けたのに遊んでいるわけです。
現代の大学進学率は60%近いですが、大正時代は5%くらいでした。だから学士さんは超貴重な存在であり、それだけ社会から期待されていたのです。
現代の大卒遊民は就職したくても求人が少なくて就職できない人でしょうけど、当時は就職口があっても働かない遊び人が多数いたのです。働くのがかったるかったんでしょうかね? 現代だといわゆるニートがそれです。親のすねかじって遊んで暮らしている人です。
その高等遊民が一人もいなくなることが、天産自給における住宅の根本義だと王仁三郎は言うのですが、いまいち意味がよく分かりません。
遊び人の問題と住宅の問題がどう繋がるのか?

おそらく、住宅を単なる住む場所ということではなく、人生の基盤として捉えているからだと思います。
「皇道維新について」からは何故か削除されているのですが、元になっている「大正維新について」の最後の方に、次のような文言があります。
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B121801c43

「国民住宅の全部は職業、家族、及び家庭に応じ、幸福の実現を目的とし供給せらるべき事」

人生の目的もなくブラブラと生きている人は、神様から見たら死んでいるのと同じです。
自分がこの世に生まれて来た、その目的・使命というものを探求し、それを実行するのが人生です。そしてそれが「幸福」です。
神様の次元で見たら、好きな人と結婚することが幸福なのではないし、美味しいものを腹一杯食べることが幸福なのでもありません。人生でやるべきことをやることが本当の幸福です。

そして家というものは、その人の職業とかライフスタイルに応じた家に住むべしというのですから、つまりその人の人生によって住む家が決まって来ます。
たとえば農家であれば、農業に適した家というものがあるでしょうし、ピアニストであればピアノを置いても抜けない頑丈な床が必要でしょう。リモートワークのサラリーマンなら通信の途切れないブロードバンド回線と、家族の声が電話の相手に聞こえない個室が必要です。

では人生の目的もなく、金があることをいいことに働かない遊んでいる高等遊民には、一体どんな家がいいのか? ──そんな家はありません(~_~;)
人生の基盤となる住居問題は、その人生とは何なのかという問題に繋がるのだと思います。

ステータスシンボルとしてマイホームを持っても、それは外側を整えただけです。明るい家庭を夢見ていても結局家庭崩壊して住んでいるのは自分一人だけという惨めな結果になるかも知れません。
真に重要なのは内面です。自分は何者なのか、今世で何を為すべきなのか、どう生きればいいのか、それが定まることで、住む家も自ずから定まって来る、ということなのかも知れません。

(続く)



★‥…―━―…‥・‥…―━―…‥★

 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!



+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
『霊界物語スーパーメールマガジン』
■発行日 令和2年(2020年)12月7日 (毎週月曜発行)
■発行所 オニド(王仁三郎ドット・ジェイピー)
 https://www.onisavulo.jp/
■発行人 飯塚弘明
■連絡先 oni_do@ybb.ne.jp
■メルマガの公式ページ(登録)
 https://www.onisavulo.jp/ond.php?id=4
■バックナンバー
 http://oni.big.ph/mailmg/backnumber.cgi
■総集編
https://www.onisavulo.jp/ond.php?id=4#sousyuuhen
◆登録解除
https://www.onisavulo.jp/ond.php?id=4#kaijyo
メールアドレスの変更は、古いメアドの登録を解除して
新しいメアドを登録し直して下さい。
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
(C) 2020 IIZUKA HIROAKI

注:出典を明記していただければ自由に転載してもらっても構いません。
たとえば、「霊界物語スーパーメールマガジンから引用」などと
どこかに書いておいてもらえればOKです。