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霊界物語スーパーメールマガジン
2021.2.22
出口王仁三郎・著『霊界物語』を
飯塚弘明がやさしく解説します
(当面の間、霊界物語ではなく
「三鏡」の解説をお送りしています)
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╋ 三鏡392蟇目の法 ╋
●月鏡「蟇目(ひきめ)の法」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg392
綾部、亀岡両聖地の建造物はみな蟇目(ひきめ)の法によって天柱(てんちゅう)に繋いであるのである。であるから地震が揺れば自然と地上を離れて浮き上がり、風が吹けば地上に固定して動揺せぬ。かくて安全に保たれて行くのである。
ミロク殿(でん)などは大きいからずいぶん繋ぐのに困難であった。今度天恩郷に建てた智照館(ちしょうかん)(写真館)は撮影上、どうのこうのと人間的の条件が多くて、私の命令通りにしてないから繋ぐのに非常に困難を感ずる。家の方向、位置など、みなこの天柱に繋ぐ便宜を考えて私が指揮命令するのだから、その通りにしてくれねばならぬ。
人間はこういう神秘な事実を知らないでいて、かれこれと申し分が多いが困ったものである。
この蟇目の法を修するには、深夜、人のいないときでなければならないので、繋いでいる最中にもし人が通ると、それがために法が破れてしまうのである。だから私は深夜人の静まって後、この法を修するのであるから誰も知っている者はない。
また私が日本国中を隅から隅まで旅行するのは、一つはこの国土を天柱に繋ぐためである。
お前たち(注・側近の加藤明子らのこと)はそばに付いていても知ってはいまい。
綾部には天(あめ)の御柱(みはしら)が立ち、天恩郷には国の御柱が立っているのである。それで綾部の本宮山(ほんぐうやま)を鶴山と言い、天恩郷を亀山と言うのであって、鶴は天のもの、亀は地のものである。
(注・ここから筆録者の加藤明子による付記)
昭和四年九月二日、筆者は小恙(しょうよう)ありて早く寝床に入っておりました。夜も十時と覚しき頃、表で聖師様の御声がしましたので、急ぎ起き出でて戸を繰って御挨拶のため外に出ようと致しました。すると厳かなるお声で「出てはいけない」と仰せになりまして、大祥花壇の西北の隅、祥明館のすぐ前で棟を上げたばかりの智照館を睨んでキッと立っておられました。
そしてそのそばを通る人々に「そこへ来るな」と大きな声で命令されておりましたが、通っている人は何のことか分からず、ドギマギして、かえって反対に聖師様と智照館との間をうろつきましたので、「そちらへ、そちらへ」と叱咤しておられました。
しばらくしてまた月照山(げっしょうざん)の西側に立って、南からジッと智照館を睨んで立っておられました。
かくの如きこと約二十分間、やがて祥明館で少憩せられ「人が通って蟇目の法が汚され、破れてしまった、やはり深夜でなくては駄目だ、やり直しだ」と仰せられて上記のお話がありました。
せられたことは分かりませんが、蟇目の実地を目撃させていただきましたので、ここに付記さしていただきます。
初出:『神の国』昭和4年(1929年)10月号
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蟇目の法については昨年(2020年)の4月13日号でも少し触れました。
まず「蟇目(ひきめ)」とは王仁三郎の独自用語ではなく、古典に書かれている古語です。
蟇(がま)即ちカエルの目玉ということですが、広辞苑には次のように書いてあります。
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ひきめ【蟇目・引目】
(ヒビキメ(響目)の約。また、その孔が蟇の目に似ているからという)朴(ほお)・桐などで製した大形の鏑(かぶら)。また、それをつけた矢。鏃(やじり)をつけず、犬追物(いぬおうもの)・笠懸(かさがけ)などで射る物に傷をつけないために用いた。また、穴から風が入って音を発するので、妖魔を降伏(ごうぶく)するとし、産所に用いた。
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ひきめのほう【蟇目の法】
妖魔降伏のため弓弦を打ち鳴らして蟇目を射ること。
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矢の先端は通常は尖っています。刺すためです。刺すものが鏃(矢じり)です。
しかし刺さっては困るような場合には、鏃ではなく、鏑(かぶら)という物を付けるようです。
犬追物(いぬおうもの)とは動く犬を的にした騎射の訓練で、笠懸(かさがけ)とは笠を的にして遠方から矢を射る訓練です。
風で音が鳴るようになっており、もともとは戦場で合戦開始の合図などに使われたようです。
https://oyakudachi2525.com/2020/02/17/kaburamaru/
http://blog.livedoor.jp/koyamayanikki/archives/50658311.html
http://www.koyamaya.com/reiwa.htm
この音によって魔が祓われるという、魔除けの神事として「蟇目の法」が行われています。
たとえばこちら↓東京都杉並区の大宮八幡宮で行われている「小笠原流 蟇目の儀」
https://www.ohmiya-hachimangu.or.jp/596
↓長野の諏訪大社上社の特殊神事「蟇目鳴弦」
https://yatsu-genjin.jp/suwataisya/sinji/kisei.htm
このように「蟇目の法」は世間一般では魔除けの儀式として行われています。
しかし、王仁三郎が言う「蟇目の法」は、冒頭の月鏡に書いてあったように、魔除けの儀式とは異なります。
地上にある建物、あるいは地面そのものを、天に繋ぎ止めるための神法・霊術なのです。
それを何故「蟇目」(カエルの目)と呼ぶのかは不明です。
しかし王仁三郎は次のようなことも述べています。
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●玉鏡「弓と蟇目の法」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg731
弓は忌(い)み清めるの意よりその名が来ている。それで物の怪(け)を払う場合に弓でもって蟇目(ひきめ)の法を行うのである。
蟇目というのは、ガマの巡り歩く通りに取り行わるるのであって、ガマというものは一日に一回家屋敷の周囲(ぐるり)を巡回して家を守るものである。
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ここで言っている蟇目の法は、魔除けです。
建物を倒したり、地面を沈下・隆起させるような"魔"(災厄という意味での魔)の力を祓い清めて天に繋ぎ止める、ということなのかも知れません。
また、「ガマの巡り歩く通りに取り行わるる」ということから「蟇目」という言葉が発生していると推測できます。
「目」には「物の接する所。また、そこに生ずる筋。」〔広辞苑〕という意味もあります。
縫い目とか、板目、折り目、境目、変わり目、などです。
それで「ガマが歩く筋目」というような意味で「蟇目」と呼ぶのかなと、私は推測します。
冒頭の月鏡に「私が日本国中を隅から隅まで旅行するのは、一つはこの国土を天柱に繋ぐためである」と書いてありました。
この発言は昭和4年(1929年)のものですが、王仁三郎は昭和3年3月3日(満56歳7ヶ月)の弥勒下生(要するに救世主宣言)以降、精力的に全国を巡教に回りました。
樺太から台湾まで、全列島です。
その巡教の目的の一つが、国土が沈まぬように天柱に繋ぐためだったというのです。
それから十数年後に起きる世界大戦によって日本が沈まないようにするためなのか、それとも、もっと未来に起きる地球的規模での天変地異に際して日本が沈まないようにするためなのか、あるいはその両方なのか・・・
詳細は分かりませんが、王仁三郎のこの蟇目の法によって、日本の沈没は免れているのです。
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お読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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