2021/08/30 21:47:58
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】三鏡582素尊と稚姫岐美命

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 霊界物語スーパーメールマガジン
       2021.8.30
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
 (当面の間、霊界物語ではなく
「三鏡」の解説をお送りしています)
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 ╋ 三鏡582素尊と稚姫岐美命 ╋


●玉鏡「素尊(すそん)と稚姫岐美命」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg582


 神世の昔、素盞嗚尊様と稚姫岐美命(わかひめぎみのみこと)様との間にエロ関係があった。

 大日孁尊(おおひるめのみこと)(注・天照大神のこと)様がこれをさとられて、天津罪(あまつつみ)を犯したものとして生木(なまき)を割(さ)くようにして、はるばる高麗(こま)の国へ稚姫岐美命様を追いやられた。

 風の朝(あした)雨の夕(ゆうべ)、天教山(注・現代の富士山)を遠く離れた異郷にあって、尊(みこと)恋しさに泣き明す姫命(ひめのみこと)は思いに堪えかねて、烏(からす)の羽裏(はねうら)に恋文を認(したた)め、この切なる思いの願わくは途中妨げらるることなく尊(みこと)様の御手(みて)に入れかしと祈りを籠めて烏を放った。

 烏の羽裏(はねうら)に文(ふみ)を書いたのは、黒に墨(すみ)、誰が見てもちょっと分からぬようにと用意周到なるお考えからであった。

 烏は玄海の荒浪をこえ、中国(注・日本の中国地方のこと)の山また山をはるか下界に眺めつつ息をも休めず、飛びに飛んで伊勢の国まで辿りついたのである。

 このとき烏はもう極度に疲れてしまって、あわれ稚姫岐美命の燃ゆる恋情(おもい)を永久に秘めて、その地で死んでしまったのである。

 今のお烏神社のあるところがその地なのである。だからお烏神社の御神体は、この烏の羽根だという説がある。

 こなた、今日か明日かと尊(みこと)様の御返事を待ち佗(わ)びた姫命(ひめのみこと)は、いつまでたっても烏が復命しないので、ついに意を決して自転倒島(おのころじま)へと渡り給うたのである。

 しかしながらどこまでもこの恋は呪われて、ちょうど高天原(注・天教山)においての素盞嗚尊様もおもいは同じ恋衣(こいごろも)、朝鮮からの便りが一向ないので痛く心をなやませたまい、姫命にあって積もる思いを晴らさんと、ついに自ら朝鮮に下られたのである。

 ああ、しかし尊が壇山(だんざん)に到着されたときは、姫命の影も姿も見えなかった。行き違いになったのである。

 かくて稚姫岐美命はついに紀州の和歌の浦で神去(かむさ)りましたのである。玉津島(たまつしま)明神、これが稚姫岐美命様をお祀り申し上げたものである。


初出:『神の国』昭和6年(1931年)7月号

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この神話は、霊界物語や日本神話との関連を考えると、とても謎の多い神話です。

まず、「稚姫岐美命(わかひめぎみのみこと)」ですが、彼女は霊界物語では「稚姫君命」や「稚桜姫命」と呼ばれています。

国祖の気吹(いぶき)から生まれた神で、国祖の娘のようなものです。
国祖神政の時代の、最初の宰相格の神です。

素尊との間に「エロ関係があった」というのは、エロチックな関係ということで、恋愛関係にあった、あるいは不倫的な関係にあった、ということでしょうか?

それですぐに思い出す霊界物語のエピソードは、稚桜姫命が天則違反で更迭されてしまった事件です。
第2巻の次の4章にわたって描かれています。
 第2巻第43章「濡衣」
 第2巻第44章「魔風恋風」
 第2巻第45章「天地の律法」
 第2巻第46章「天則違反」

常世姫(稚桜姫命の第三女)は竜宮城(世界政府)を支配しようという野望を持っていました。それを達成するため工作員として唐子姫(からこひめ)を竜宮城に派遣しました。
唐子姫は容姿艶麗(えんれい)な女性です。言霊別命の部下の花森彦は唐子姫に心を奪われ、仕事を放棄して、夜ひそかに竜宮城を二人で飛び出し、壇山(だんざん)に隠れ住みました。

壇山は現在の地理で言うと、韓国の南部にある伽耶山(かやさん)のようです。
https://onipedia.info/wiki/%E5%A3%87%E5%B1%B1
新羅の時代の古寺「海印寺(かいいんじ)」があることで有名です。

花森彦を呼び戻すため、稚桜姫命の夫の天稚彦(あめのわかひこ)が、天の磐船に乗って壇山へ向かいました。
天稚彦の説得により花森彦は迷夢から醒め、天の磐船に乗って竜宮城に帰還したのですが・・・

なんと今度は天稚彦が唐子姫の容色に心を奪われてしまったのです。
唐子姫と二人で壇山を去り、山奥深く入って隠れ住み、竜宮城には帰りませんでした。
ミイラ取りがミイラになってしまったのです。

あるとき、天稚彦は猟から帰って来ると、家には唐子姫の姿はなく、代わりに銀毛八尾の悪狐が眠っていました。
正体がバレた唐子姫は、自分は常世姫の部下で、竜宮城を占領するために花森彦と天稚彦を山奥に誘い込んだのだ、とカミングアウトして、消え去りました。
何ともまあ常世姫は、自分の野望のために父親をハニートラップに仕掛けてしまうのですから、実に恐ろしい女です。

夢から醒めた天稚彦は、諸国を流浪したあげく、竜宮城へ帰ります。

一方、妻の稚桜姫命は、夫が帰って来ないため、寂しくなったのか、臣下の玉照彦(たまてるひこ)という若い男に心を寄せてしまいました。

そこへ、天稚彦が帰って来たのです。
天稚彦は、妻の稚桜姫命と玉照彦の様子から、二人の関係を覚り、玉照彦に鉄拳を打ち据えたのです。
殴られた玉照彦は死んでしまいました。

この事件によって、国祖は稚桜姫命と天稚彦を、不倫と殺人を犯した天則違反の罪で竜宮城から追放し、幽界(地獄界)へ落ちて幽庁を主宰せよと処分を下しました──。

この霊界物語第2巻のエピソードは、「素尊と稚姫岐美命」と似ている点もあるし、違う点もあります。
「エロ関係」があったのは、霊界物語では天稚彦と唐子姫、あるいは稚桜姫命と玉照彦ですが、「素尊と稚姫岐美命」では題名通り素尊と稚姫岐美命です。

また壇山に隠れ住んだのは、霊界物語では天稚彦つまり男の方であり、「素尊と稚姫岐美命」では稚姫岐美命つまり女の方です。

余談ですが、日本書紀の一書(別伝)などでは、スサノオは新羅のソシモリ(曽尸茂梨)に天降ったと伝えられています。
「素尊と稚姫岐美命」に、素尊が稚姫岐美命を慕って「自ら朝鮮(壇山)に下られた」と書いてありましたが、ひょっとしたらソシモリと壇山は同一なのかも知れません。


「お烏神社」というのは、三重県津市香良洲町にある「香良洲(からす)神社」のことです。
雲出川(くもずがわ)の海に面した三角州にあります。
江戸時代にはお伊勢参りの際には必ず香良洲神社にも参拝したそうです。

祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)です。
オオヒルメは天照大神の別名なので、一般的にワカヒルメは天照大神の幼名だとか妹だとか諸説あります。
大本神話では稚姫君命(稚桜姫命、稚姫岐美命)です。

国祖─稚姫君命─出口ナオは同系列の身魂なので、大本と縁が深く、明治45年(1912年)から出口ナオ・王仁三郎を筆頭に集団参拝が行われています。


最後に記されていた「玉津島明神」とは、和歌山市の玉津島神社です。
ここもワカヒルメ(稚姫君命)を祭っています。
霊界物語で琉の玉、球の玉を祭った場所が、それぞれ「生田の森」と「玉留島(たまつめじま)」ですが、それは現代の生田神社(神戸市)と玉津島神社のことです。〔第33巻第26章「若の浦」参照〕

いずれも稚姫君命の御霊を玉に取りかけて祭ったと書いてあります。

生田神社と玉津島神社の由緒を調べると、どちらも神功皇后の三韓征伐に絡んで創建されています。
香良洲神社は生田神社から勧請された神社です。


このように調べて行くと、ワカヒルメ(稚姫君命)と
 スサノオとの関係
 神功皇后との関係
 朝鮮との関係
 琉球との関係(霊界物語で琉の玉、球の玉は琉球から持ってきた)
など、はっきりしないことが多く、謎ばかりです。

皆さんも興味があったら調べてみて下さい。



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 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!


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