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霊界物語スーパーメールマガジン
2022.12.5
出口王仁三郎・著『霊界物語』を
飯塚弘明がやさしく解説します
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╋ 大峠(15) ╋
世界連邦の一番重要なことは、戦争防止です。
第一次世界大戦の後、戦争防止のために国際連盟が結成されました。しかしあまり役に立たず、結局、第二次大戦が起きてしまいました。
第二次大戦後は、国際連合によって世界の平和を守ろうとしたのですが、これもあまり役に立たないだろうと見抜いた人たちが、世界連邦運動を始めました。
もっと直接的なきっかけは、広島・長崎への原爆投下です。
科学者たちが、自分たちが研究した成果によって、地球人類が滅亡することになりかねないと危惧して、戦争防止のため世界連邦の結成のための運動を始めたのです。
アインシュタインや、日本では湯川秀樹などが参画しています。もちろん科学者以外にも、政治家や宗教家など、色々な人が参画しています。
昭和21年(1946年)にルクセンブルクで集会が開かれ、翌年、第一回大会がスイスのモントルーで開かれました。
そこで発表された「モントルー宣言」に、世界連邦の6原則が示されています。
http://www.wfmjapan.org/006/index.html
1)全世界の諸国、諸民族を全部加盟させる。
2)世界的に共通な問題については、各国家の主権の一部を世界連邦政府に委譲する。
3)世界連邦法は「国家」に対してではなく、1人1人の「個人」を対象として適用される。
4)各国の軍備は全廃し、世界警察軍を設置する。
5)原子力は世界連邦政府のみが所有し、管理する。
6)世界連邦の経費は各国政府の供出ではなく、個人からの税金でまかなう。
世界連邦とは言っても、事実上の世界政府です。
各国はある程度の自治権は持つが、軍事・警察権は連邦政府が独占する。
国民は州に属するのではなく、連邦に直接属し、税金も直接連邦に払う。
こういう世界政府構想を打ち立て、その実現に向かって進んで行ったわけですが、今日においても、一番重要な「各国の軍備は全廃し、世界警察軍を設置する」は実現されていません。
だから、ウクライナ戦争のような戦争がたやすく起きてしまい、未だに終息の気配も見えないのです。
世界連邦運動に関しては、事実上、その役目を終えたと言ってもいいでしょう。
こちらの↓日本の「世界連邦運動協会」のサイトをごらん下さい。
http://www.wfmjapan.org/
一番目立つところにあるリンク用バナーは「第35回世界連邦日本大会2019」つまり3年前のイベント情報です。
言っちゃ悪いですが、もうこの協会は"オワコン"状態と言っていいでしょう。
現代のウクライナ戦争に関しては、下の方に小さく「ロシアによるウクライナ侵攻を非難する声明」と題して、プレス用PDFへのリンクがありますので、いちおう活動は停止していないようですが、3年前のイベントを大きく載せ、現代の問題は小さくしか載せていないのでは、"オワコン"と言われても仕方がないでしょう。
実は私は数ヶ月前に協会にメールを送りました。今こそ「各国の軍備は全廃し、世界警察軍を設置する」という理念を訴える時だと思い、ホームページを改修すべきだと書いて送ったのです。そして、もしホームページの技術者がいないのであれば私が修正してあげますよ、と申し出たのですが・・・何の返事もありません。
少なくとも日本の世界連邦運動協会に関しては、メールチェックすら出来ないような状態になっているようです。(^_^;
しかし現在では、国際連合が機能強化によって、少しずつ、世界政府的になりつつあります。
世界連邦運動が直接・間接に、国連の活動に影響を与えて来たようです。
過去にも何度かメルマガに書いていますが、大本が世界連邦運動に取り組むようになったのは、王仁三郎の昇天後のことです。
日本で協会が結成されたのは昭和23年(1948年)8月で、王仁三郎の昇天(1月)後に、二代教主の出口澄子はこの運動を知りました。
世界連邦運動が目指す世界の方向が、王仁三郎が説いた世界と同じため、大本の活動として取り組むようになったのです。
世界連邦運動が始まってから70年以上が経ちますが、まだまだ世界は、前記の6原則とはほど遠い状態です。
その理由はいくつかあります。
たとえば、世界人類一人一人を、直接、世界連邦の国民とさせるのですが・・・現在世界人口は80億人います。一番国民が多い国は中国とインドで、それぞれ14億人います。もし一人一票で投票する場合、アメリカ人やヨーロッパ人よりも、中国人やインド人の影響力が強くなるわけです。
現在の国連では、各国が国単位で一票です。人口に関係ありません。中国は拒否権という特権を持っていますが、インドは拒否権を持っていません。
そうすると、一人一票の世界連邦では、現在の世界秩序が大きく変わることになります。
ですが人々の心に「世界を中国人(インド人)の好きにさせるものか」という敵愾心があるために、このような一人一票の世界連邦には賛同しない人の方が多いのです。
問題は他にもあります。
(次回に続く)
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お読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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■発行日 令和4年(2022年)12月5日 (毎週月曜発行)
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