2023/03/06 23:40:09
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】大峠(24)

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 霊界物語スーパーメールマガジン
      2023.3.6
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
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 ╋ 大峠(24) ╋


王仁三郎が説く天産自給の根底にある考えは、人間は地上に住む生き物だということだと思います。
そのように王仁三郎が明確に述べているわけではありません。
しかしそもそも、王仁三郎の思想は地球中心主義です。

宇宙の中心は地球であり、その地球を造った神霊である国祖・国常立尊を世に出すために王仁三郎は天から降って来たわけです。
ですから王仁三郎の思想は地球中心です。

世に宗教は数多あれど、地球そのものに生命を見いだし、神と崇めるような宗教は、王仁三郎の他には見当たりません。
大地を神と崇める宗教はあります。しかしそれは大本で言うなら金勝要神であり、下級神です。
地球を仮に直径1メートルのボールとするなら、大地というのはその表面3ミリ程度の薄皮に過ぎません。
地球全体に対して神を見いだしているのは、王仁三郎以外にはまず見当たりません。

大本から派生した宗教なら、その影響を受けています。しかし、たとえば日月神示であれば、「天のヒツク(日津久神、日月)の神」というように、結局「天」になってしまいます。

キリスト教のような一神教にとっては地球はただの被造物に過ぎません。ただのモノです。
ですから欧米のニューエイジムーブメントの流れから出てくるもの(バシャールのようなチャネリングや、マイヤーのような宇宙人教)もみな、「天」(宇宙)からのメッセージばかりです。

地球が宇宙の根源だというのが、王仁三郎が説いた宇宙の真相の極めて重要な部分です。
ビッグバンは地球から始まったのです。
「地」から「天」が生まれたという教えです。ですから「地」が一番最初のご先祖様なのです。

その地球中心主義の考えからすると、人間の活動は全てこの地球を中心とすべきものであり、地球と切り離して人類の文明の発達はあり得ないということになります。
地球の資源エネルギーを使い果たしたから他の星に採りに行こう…などという考えは邪道です。
そこにあるもので文明を営み、はるか子孫まで持続が可能な文明にしなくてはいけません。
この持続可能な形が、天産自給です。

住んでいる地域で産出される(天産)もので自給自足の文明を営もうというのが天産自給です。
それは究極的には、地球全体で一つの天産自給圏と考えるべきです。
しかし実際には、地球上でボーダーレスにして一つにしてしまうと、いろいろ不都合が生じます。
それが、コロナ禍によってはっきり現れました。

前回書いたように、今までは、グローバル経済・新自由主義によって、地球を一つの経済圏として発達して来ました。
そのメリットもありますが、デメリットもあります。
代表的なデメリットとして、弱肉強食で弱者は滅びる、ということを前回書きました。

それ以外にもデメリットはあります。
コロナ禍で判明したことは、地球で一つの経済圏になっていると、非常事態によって交通・通信が遮断した場合、地球全体が滅びる危険性があるということです。

グローバル経済はスケールメリットによって良いモノを安く消費者に提供します。
そのために、極端な分業になりがちです。
たとえばスマートフォンの生産は、中国が3分の2のシェアを持っています。(2021年の場合)
https://iphone-mania.jp/news-490729/
iPhoneはその多くを河南省の鄭州(てんしゅう)市にあるフォックスコン(という台湾メーカー)の工場で製造しています。
iPhone14(最新型)の場合、その8割をそこで製造予定でした。
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/b0e298979bf96d18.html

太陽光パネルは、世界の9割くらいが中国で製造されています。
そのような、極端な分業になりがちです。

そうなると、もしその地域で天災・人災によって製造できないような状態になったら、世界中が困ってしまう事態になってしまいます。
グローバル経済の欠陥が、コロナ禍やロシア・ウクライナ戦争によって顕わになったのです。

ロシアへの経済制裁によって、天然ガスや小麦などが世界中で不足するようになりました。

コロナ禍で中国の輸出入が滞り、日本でもいろいろな物資が不足しました。
トイレの便器が中国から到着しないため、新築の家が引き渡せず工務店が経営危機になる…なんてことも実際に起きています。(便器がなければ家が完成していないので家を引き渡せず、代金も入って来ないので、資金繰りが悪化する、ということです)

平時なら問題なくても、いざ非常時になり、交通・通信が遮断される事態が生じると、途端に、グローバル経済はポンコツなシステムだということが明白になったのです。
グローバル経済は人類を滅亡しかねません。

ある程度、経済圏を分割し、それぞれが自立的に経済を営めるようにすれば、そういうリスクを免れることが出来ます。
それが王仁三郎が説く、天産自給をもとにしたブロック経済です。
ブロック間の輸出入をストップしても何ら問題なく経済が営めるようにするのです。

大峠は地球的規模での災難ですが、それを除けば、基本的に、地球全体が災害に見舞われることはありません。
どんな大地震でも火山爆発でも局地的なものです。
仮に一つのブロックが壊滅的被害を受けても、他のブロックが正常なら、いくらでも復活できます。

しかし地球全体で一つの経済圏になっていると、どこか小さなエリアが壊滅しただけで、地球全体が壊滅するリスクがあります。
それは極端に分業をしているからです。
便器がないので家を引き渡せないような事態が起きてしまうのです。

(次回に続く)


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 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!

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