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霊界物語スーパーメールマガジン
2023.5.1
出口王仁三郎・著『霊界物語』を
飯塚弘明がやさしく解説します
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╋ 大峠(28) ╋
前回は、平常時と非常時とでは、やり方を変える必要があるということを書きました。
平常時は自由でも、非常時には統制する必要があります。非常時においても人々が「自由」の御旗を掲げて自分勝手なことをやっていたのでは、社会が滅びかねません。
ところが人間は、慣性の法則とでも言うのでしょうか、自分が今までやって来たやり方をいつまでも続けようとします。
常識とか、生活習慣とかを、なかなか変えることが出来ません。
多くの人は、変化に弱いのです。
それでも他の動物と比較すると、人間は変化に富んだ存在です。
生活環境の変化に伴い、自分を変化させて行くことが可能です。
人間は、思考できる頭脳と、器用な手足を持っています。寒い場所では服を着て生き延びることが出来るし、食べ物が少なかったら田畑を耕して人工的に増産させることが出来ます。
本来、人間は、いくらでも変化可能な存在なのです。
その、変化しようと決意することが、なかなか難しいのです。
いったん、変化しようと決めたら、いくらでも変化できるのですが、今ままでのやり方に「執着」してしまうと、変化を拒むことになり、結果、変化に適応できず滅ぶことになります。
身近な例で言えば、禁煙とか、ダイエットです。
自分の生活習慣を変えようと思っても、なかなか出来ませんね。
決意するための、何かが必要です。
肺がんになったので禁煙を決意したとか、好きな子にバカにされたので痩せることを決意したとか、そういう、決意するための動機です。
過去への「執着」からいかにして離れるかが重要です。
人生には、今までのやり方とは袂別しなくてはいけないときがあるのです。
コロナ禍によって、人類はそれを体験させられました。
マスク着用とか、ソーシャルディスタンスとか、リモートワークとか、都市封鎖とか、今まで体験していないことをやらなくてはいけなくなったのです。
それに対して、反対する人も世界中に大勢いました。
陰謀論に操られて無批判に反対するような人もいますが、しかし彼ら反対派に共通する認識は、「コロナはたいしたことじゃない」ということではないでしょうか?
新型コロナは、生活習慣を変えるほど深刻なことではない、と思うから、変化に反対するのです。
ただの風邪なんだから、マスクをしたり、都市封鎖したりするのは大袈裟すぎる、
そんなことするのは、個人の自由を奪う、陰の支配者の陰謀だ…みたいな考えになるのです。
しかしそんな彼らでも、もし身の回りでバタバタ人が倒れて行くような事態に陥ったら、さすがに「これはただの風邪ではない」ということに気づくことでしょう。
つまり、どの程度で危機を認識するかは、人によって異なるのです。
降水確率が何パーセントなら傘を持って出掛けるのか?
わずか10%でも傘を持って出る人もいるでしょうし、50%を超えなくては傘を持たないという人もいるでしょう。
その価値観は人それぞれです。
ふだん風邪を引きがちの人なら、今でもマスクを四六時中付けているかも知れません。
マスク反対派は、ひょっとしたら風邪を引かない健康な人なのかも知れません。
今回のコロナ禍で、どの程度、危機感を感じていたかは、人によって全く異なるのです。
私なんかはコロナ禍が始まる数年前から、家からほとんど出ずに、家の中で仕事をする生活を続けていたので、実はコロナ禍でもほとんど生活は変わりませんでした。スーパーやコンビニに入る時にマスクを付けるくらいで、あとはニュースで流れる情報を通してでしか「コロナ禍」を実感しませんでした。
しかし小さなお子さんがいる家庭や、観光業で仕事が無くなってしまった人などは、コロナ禍はとても深刻なものと実感していたことでしょう。
個人の自由に任すということは、こういう、各自の価値観に任すということです。
平常時においてはそれでもいいでしょうけど、非常時では、自由にやらせていてはいけません。
風邪を引きやすい人と、風邪を滅多に引かない人は、一緒の空間で生活することは出来ないのです。
何らかの形で統制しなくては、誰にとっても不愉快な空間になってしまいます。
平常時から非常時への変化は「統制」ですが、逆に非常時から平常時への変化は「自由」です。
この社会の変化に対応できない人が大勢います。
どのタイミングで変化すればいいのか?
今から振り返れば、3年でコロナ禍がほぼ明けたわけですが、コロナ禍に突入した当初は、それがわかりませんでした。
1ヶ月我慢すればいいのか、半年我慢すればいいのか、それとも1年?
それがわかっているなら、やりようがあります。
先がわかれば計画が立ちますが、先が見えないと、計画の立てようもない。
コロナ禍の苦しさの原因の一つは、その、先が見えないということもあったと思います。
3年ダメだと分かっていたら職を変えていたという人もいると思います。
それを、ズルズルと続けていたので累積赤字がとんでもない額になってしまった…という人もいるでしょう。
一体どこで見切りをつけたらいいのか。
これは、死ぬ時にも、そういう問題が起きます。
現界と霊界の切り替わりです。
現界にいる間は、『まだ死にたくない』と、生への執着を続けていないといけません。そうでないと、治る病気も治りません。
しかし、霊界へ行ったら、もう生への執着を捨てねばなりません。そうしないと、地縛霊になってしまいます。
その現界から霊界への変化を、どのタイミングで見切りをつければいいのか?
どこかで今までの生活をあきらめて、変化しなくてはいけないのです。
そこで、変化するための旗振り役が必要となります。
それが、スサノオの鼻としての役割です。
王仁三郎は、常にその時代の旗振り役としての活動をして来ました。
入蒙も、昭和神聖会も、みなそうです。
社会を先導し、どちらの方へ変化すればいいのか、人々を導いて来たのです。
(次回に続く)
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お読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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『霊界物語スーパーメールマガジン』
■発行日 令和5年(2023年)5月1日 (毎週月曜発行)
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