2023/05/29 20:02:55
  • 【霊界物語スーパーメルマガ】大峠(30)

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 霊界物語スーパーメールマガジン
      2023.5.29
 出口王仁三郎・著『霊界物語』を
 飯塚弘明がやさしく解説します
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 ╋ 大峠(30) ╋


大峠を前に日本を始め世界各国で整備が必要となるのは、民間防衛組織(いわゆる民防)です。
民防は、戦争や自然災害などの非常時下において、住民が自らの手で生命・財産を守るための組織です。
東日本大震災の時は、一週間経ってもどこからも救援隊が来なかった地域がありました。
大規模な災害の時には、警察・消防・自衛隊などに頼ることはできません。自分の手で、自分や家族の生命を必要があります。
そういう組織が民防です。

もともとは、戦争に対する防護を主任務として、民防という発想があるようです。
非同盟・中立を国是としてきたスイスや、いつでも臨戦体制のイスラエルなどは、民防先進国です。
しかし、国を守るというのは、戦争の危機だけではなく、自然災害の危機もあります。アメリカならハリケーンです。ハリケーンが通り過ぎた後は家屋などが目茶目茶に破壊されます。警察や軍隊でもハリケーンとは戦えません。自分の身は自分で守る必要があります。そういう、住民による自衛防災組織が民防です。

日本だと消防団が、消防という分野限定のミニ民防です。しかし最近は団員数が減少していますし、そもそも火消し専門の組織です。
民防が想定するのは、防火だけではありません。
たとえば、空襲からどう身を守るのか、地震や津波、火山噴火からどう守るのか、そして救援が来るまで生き延びて、その後は災害からの復旧活動もあります。
そういうことを日本人は、今まで全てお役所に任せて来たわけです。
しかし行政が機能しなくなるほどの大災害に見舞われたら、ある程度の期間は住民が自らの手で地域を治めていかなくてはいけません。
災害が起きるとどこからともなく悪党が被災地に現れます。阪神淡路大震災の時も、東日本大震災の時もそうです。ATMを破壊して現金を奪ったり、住民が不在の家に入り込んで財物を盗んだり、またレイプなどの性犯罪も多発します。
行政が機能しなくなるというのは、無法地帯と化すということです。警察も自衛隊もいない中で、住民が自分の手で治安を維持する必要があります。
民防は、そういう自警団としての機能も備えなくてはいけません。

日本では民間防衛を国民防護と言い換えて、少しずつ法制を進めているようですが、国民防護という言い方ではダメです。国が国民を守るというイメージから抜け出せません。
国民が自らの手で自らを守るという意識を芽生えさせなくてはいけません。そのためには民間防衛という名前の方が適しているでしょう。

とはいえ、誰も大峠なんて信じませんし、それどころか南海トラフ大地震や、富士山大噴火すら、まともに向き合おうとしません。
そうなると、戦争の危機を煽り立てて、それによって民防を整備するという形が一番現実的かも知れません。
為政者レベルではただの戦争でも、神様が彼らを使って、人類救済のために、民防を整備させるわけです。
こういうことが「悪の御用」です。
人民が自ら覚醒して人類救済に動き出せばいいのですが、人民がなかなか目覚めないので、神は悪を使って善をさせるのです。

王仁三郎が主導した昭和青年会・昭和神聖会運動は、その民防の雛型だという見方が出来ます。
来るべき米軍の空襲に備え、国民の防空意識を高めて行ったのです。

(次回に続く)


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 お読みいただきありがとうございました。

    次回もお楽しみに!

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